医療情報ネットワーク:患者情報の共有一元化

山形県内で病院同士がカルテなどの患者情報をインターネット上で共有する「医療情報ネットワーク」のシステムが一元化され、県内全域での共有が可能になった。これまで4地域(村山、置賜、庄内、最上)ごとに独自の基準で運用していたが、総合病院など約450機関が同じシステムとなり、今後は地域をまたいだ受診や入院などで迅速な受け入れや情報共有が期待される。

県地域医療対策課によると、総合病院は患者の同意を原則として、入院後の患者情報などを地域の小規模な医療機関(かかりつけ医)などと共有する必要がある。全国的には都道府県単位でのネットワーク構築は珍しくないが、県内では日本海総合病院(酒田市)など庄内地域で2010年5月に初めてネットワークが整備され、残る3地域でも14年10月までに構築が進んだ。

一方、置賜や最上地域を中心に、がんや脳卒中などの手術で山形大医学部付属病院(山形市)など村山地域の病院に移るケースも多かった。これまで地域ごとに患者情報の保存期間などに多少の違いはあったが、セキュリティー面などに大きな違いはなく、3月20日からの一元化は順調に進んだという。

【文責】登坂紀一朗(薬剤師)