地域医療ネットワークの仕組みと医療情報の相互接続性

厚生労働省では「医療情報連携ネットワーク支援Navi」をつくっている。いま26県で連携ネットワークが運用されており、全国には270以上の地域医療連携ネットワークがある。日医総研2007年度調査によると、このような取り組みは2000年ごろから始まり、2010年、2011年ごろから急激に増えている。地域医療連携は、地域中核病院を中心とした集中型(ASP型)と、レポジトリに分散してデータを置く分散型の2種類に大別される。また、クラウド型、ハイブリッド型なども増えている。
26県の取り組みの一つが鳥取県地域医療連携システム「おしどりネット」だ。2009年から運用を始めたもので、鳥取大学の近藤博史教授らが中心となっている。患者の複数医療機関における時系列診療情報を参照できる。登録者数は5000人程度。ベンダーニュートラルなIHEに全面準拠し、オンラインで名寄せをしている。仮想化技術を利用したシンクライアント基盤によって、クライアントはどういうOSでもいいし、手元にはデータは残らないようになっているという。最後に、広域ネットワークでの医療健康情報連携についてはまだ課題も多いが、利用シーンをきちんと考えながら、標準技術を使うことが重要だとまとめた。

【文責】登坂紀一朗(薬剤師)